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オレは初恋の人に童貞を捧げるんだ!!! 「君に捧げる初恋」(2003) チャ・テヒョン、ソン・イェジン主演!

2020-02-10

初恋にまっすぐな男は釜山弁だらけ、尻芸だらけ。こんな一途でドアホな男に一度は愛されてみたい!

作品情報

  • 評価 4.5★★★★☆
  • 制作 2003年
  • 公開 韓国:2003年6月27日、 日本:2006年6月10日
  • 上映時間 108分
  • 観客動員数(ソウル)741,029人、2003年 第12位
  • 原題 첫사랑 사수 궐기대회(初恋死守決起大会)
  • 英語題 Crazy First Love
  • 監督 オ・ジョンノク
  • 脚本 オ・ジョンノク
  • 出演
    チャ・テヒョン---ソン・テイル、慶南高校生
    ソン・イェジン---チュ・イルメ、慶南女子高校生
    ユ・ドングン---チュ・ヨンダル、イルメの父、慶南高校、生物教師
    ソン・ジル---ピョン・ガンチョル、やくざの親分
    シン・スンファン---クムドン、慶南高校生、テイルの級友
    チョ・サンギ---イルメの一時的なボーイフレンド
    チョン・ソンエ---テルメの母
    イ・ビョンウク---イ・スンノ、フェニックスソフト社長、イルメに求婚する

あらすじ(ネタバレなし)

ソン・テイル(チャ・テヒョン)は怒りに震えていた。おまえのあそこに毛が生えたら、イルメ(ソン・イェジン)を嫁にやると約束したイルメの父ドングン(チュ・ヨンダル)が約束を破り、いまだにイルメを嫁にくれない。高校生になったテイルは初恋イルメのことが諦められない。朝から晩までイルメのことばかり考えてしまう。俺は童貞をイルメに捧げるために生まれてきたのだ!

一方、ドングンは、テイルの人柄の良さを十分見抜いてはいたが、若さゆえ感情に任せて二人がつき合うのは良くないと考え、発情期に突入したテイルにブレーキをかけていた。ドングンはテイルの高校の教師である立場を利用して、ことあるごとにテイルのイルメ愛に立ちはだかる。ドングンが今度突きつけた条件は、テイルがイルメの成績を上回ることだった。それは、テイルが全国の高校生30万人を抜き、全国3000位内の成績を達成しなければならないという荒唐無稽な条件だ。

その日からテイルの猛勉強がはじまり、毎晩夜遅くまで勉強し、睡眠不足で鼻血を出しまくる。しかし、元々IQが148もあったテイルは、暗記力を磨き、優秀な成績を修めてソウル大学法学部に合格した。今度こそイルメと結婚できると喜びいさんだテイルだが、梨花女子大に入学したイルメは結婚すると女子大を退学しなければならないという。ドングンからまたストップがかかり、怒りが爆発する。

ドングンは、そろそろ真剣な話をせねばとテイルを今は亡きイルメの母の墓に呼び出す。ふてくされるテイル。ドングンはなぜ二人の結婚にいままで反対したのか、男ならイルメをもう少しだけ待ってあげてほしいと頼む。テイルはドングンの話に深く感動し、結婚するまではイルメに指一本触れずに大切に守ると心から誓う。司法試験に合格して法曹になり、イルメを一生幸せにすることを腹に決めた。

その日から、テイルのますますの努力が続く。イルメの近くに住みつつ、イルメに寄ってくるチャラチャラした男どもを撃退し、イルメの処女を守る。そしてイルメがどんなに発情してもイルメに手を出さず、ドングンとの約束を守り通した。すべてはイルメとの明るい未来のためと思い、すべてを楽しく我慢できた。そしてテイルはとうとう司法試験の一次試験に合格する。

ところが、合格したその日、イルメと婚約式をしようと友人が宴を盛ってくれた時だった。イルメから「わたし、結婚するの。相手はテイルじゃないの」と宣告される。あまりのショックに3日間寝込むテイル。あと少しのところに来て、イルメを他の男に盗られるという大失態を犯してしまったのだ。この世が崩壊する音が聞こえた。ドングンも今までテイルを待たせた責任を感じ、娘イルメを説得するが、イルメは断固としてテイルとの結婚を拒否する。

一生かけてイルメだけを愛しぬくと誓ったテイル。その愛するイルメが他の男と結婚しようとしていた。テイルはどうなるのか。このまま童貞のまま死んでしまうのか。テイルよ、初恋を死守すると誓った男の生きざまをイルメに今こそ見せてやるのだ! イルメを最高に愛する童貞男の闘いがここに始まろうとしている。



※この先は、ネタバレが含まれます。未だ御覧になってない方は読まないことをお勧めします。


芸術性を求めなくても、ハチャメチャな映画でこれだけ人をしあわせにできる映画がある!

ほんとうにいい映画だ笑えて泣けて泣けて、最後にまた泣けて。

遠い昔に見たこの映画を再び見返したら、とんでもなくいい映画で、あの頃のあたたかい思いが胸に甦ってきた。韓国映画に夢中になっていたあの頃、何を見ても楽しくてうれしくて、その映画の一つがこの映画だった。

童貞だの、ケツだの、アソコの毛だの、もうひどい下ネタが続く上に、嫁にやるだのもらうだの、今じゃ死語のような言葉が並ぶ。女はモノじゃねーぞと吠える前に、チャ・テヒョンの半ケツ姿にまた笑わされて悶えまくり、オ・ジョンノク監督、あんたそれ卑怯じゃないの?!となんど叫んだことか。それぐらい楽しくて面白かったこの映画。

日本映画ではこれほど半ケツは出てこないだろうし、高校や中学で生徒のパンツ下げて、バットでどつきまくるなんていうシーンも出てこないと思う(罰としてうさぎ跳びはあるが)。韓国ではこの時代、学校でのとんでも体罰が当たり前の風景だったんだなぁと、まぁこれはこれで笑えたからいいのだけど。


テイルは全編にわたってきつい釜山弁を話す。ソウルに行ってもまったくアカ抜けることがなく、田舎っぺ大将のように己の個性を貫き通す。
チャ・テヒョンは生まれも育ちもソウル市のはずだ。これだけきつい釜山弁をどうやって習得したのだろう。

釜山弁を話すテイルはもちろん粗野に見えるが、その分、武骨な男の、初恋イルメにたいするむき出しの愛情が引き立って見える。漁師の街、釜山。漁師の親をもつ田舎者のテイルが、イルメと一緒になりたさに必死になって全国を制する成績を上げ、ソウル大に入り、果ては司法試験の一次試験まで合格するという。こういう成せば成る物語は見ていて痛快だった! 

男がたかが女一人に泣き、めそめそと悔しがって成長していくという視点が、なんとも等身大の人間を映し出していてとても胸を打つ。すばらしいのだ。オ・ジョンノク監督は「君に捧げる初恋」以後、映画ではメガホンをとっていないがどうしたのだろう。これ以上のもっとハチャメチャな恋愛映画を撮ってほしかった。


主演のチャ・テヒョンは、「永遠の片思い」(2002) に続いて、またもソン・イェジンと組み、同じく病という避けられない悲恋に苦しむ恋仲を演じている。しかし、前作と違うのは本作では死が二人を分かつというところまではいかない。テイルが映画の最後にイルメを抱きしめながら、「医者になってイルメの病気を治すんじゃー!」と宣言しているように、わたしはテイルがイルメの病気を治して、今でも仲良く二人で暮らしていると信じている。いや、絶対にそうなのだ。そうじゃなきゃイヤだ!

だからこの映画は悲恋ではなく、最高の爽快なハッピーエンドである


当然のことだが、これだけテイルに愛されたイルメを演じたソン・イェジン
相変わらず可愛いくて、愛嬌のある演技で、テイルでなくても世界中の男が彼女を守ってあげたくなるだろう。前作ラブストーリー(2002) の可憐で清楚なジュヒ(ジヘ)のイメージとは正反対の、ナイスバディで男を誘ったり、腕ずくでキスをしようとする、ホルモン爆発女を一縷の恥じ入ることもなく演じてくれて、ソン・イェジン振り幅ひっろー!と悶えてしまった。

しかし、もっと感動したのは、あの永遠の「おさげ髪」をこの映画でも披露してくれたことだ。これは監督の粋な計らいなのか!? これはもう女でもしびれまくった!!! ソン・イェジン、監督!心から感謝を表したい。ちゅ。

テイルとイルメに悶えた悶えた!お気に入りのシーンが山ほどある。

1.ホルモンの暴走に我慢できず、イルメがテイルを襲うシーン

テイルはソウル大学、イルメは梨花女子大という名門に進んだ二人。住む場所もお向かいのマンションといつも近くにいる。

だが、テイルはドングンの約束を守り、イルメには指一本触れず、彼女を陰に日向に守り続けながら司法試験の勉強をつづける。毎日かわいいイルメの笑顔を見ると、湧き上がる下半身の痛みに耐えに耐えながらもテイルは童貞を貫き通すが、一方のイルメは、ひとつも手を出してくれないテイルにストレスを募らせ、テイルが隙を見せた瞬間にキスを奪おうとする。

このシーンはもう笑えるなんてもんじゃない。
内臓が口から飛び出したと勘ちがいしたほどわろた。


聖女ソン・イェジンが野獣(ビースト!)と化し、男を襲うという設定が最高なのだ! 一方、ビーストの攻撃をかわす顔の半端ない面白さのチャ・テヒョン。返す返すも、二人が「永遠の片思い」のイメージを粉々に粉砕してくれているのがうれしい。

この後、発情が止まないイルメに向かって、テイルが串刺しでイルメの太腿を一刺しし、うぎゃー!とイルメが叫んで倒れる。何食わぬ顔で勉強をつづけるテイル。抱腹絶倒とはまさにこのシーンを言うのである。まさに映画史上に残る名シーンだ。


2.どうキスしていいか分からない!ぺろぺろとキスしまくるテイルに大爆笑! 耐えるイルメ。

めっちゃ笑いましたが、めっちゃ感動もしたんですこのシーンは(大真面目に)。テイルが長年の艱難辛苦を乗り越え、やっとやっとイルメに初キスを捧げることができたのだから。

13才の頃にやっとあそこに毛が生えてイルメと結婚できるかと思ったら、ドングンにイルメより成績優秀になる日までダメと言われ、

成績優秀になってソウル大法学部まで合格したのに、もう少し待ってあげてくれと言われ、童貞を守りぬくことを誓う。

なのに、司法試験一次試験まで合格したのに、今度はイルメに「あなたじゃない人と結婚するのあたし」と言われ、絶望する。

イルメが結婚したいという社長男に土下座して「イルメを譲ってくれ」と頼むが断られ、イルメにも大拒否され、

イルメをすっぱり諦めて司法試験二次試験を受けていると、実はイルメは骨髄異形成症候群という不治の病に侵されていたこと、わざと自分に冷たくして、他の男に嫁ごうとしていたことを知る。

イルメがほんとうに愛していたのはほかでもないテイルであった。テイルは、イルメと社長男の結婚式に乗り込み、必死になってこれを阻止する。
 
この時になって、ようやくイルメも自分の心に正直になり、テイルに「サランヘ」と告白する。長年淋しくさせてきたイルメをテイルは抱きしめ、ようやく二人の結婚式を挙げることになる。テイルは、冷やかされながら照れながらも初キスができる瞬間がやっとやっと訪れたのである。この犬、放し飼いにしてやろう!

チャ・テヒョンは、テイルのキスをひっじょーに上手く演じている。細かいのだがよく見ているとそれがよくわかる。
つまり、名付けると、「テイル、初めてなのでどうしていいか分からないチュー」なのだ。こうすればいいのかな。と戸惑うテイルの気持ちがチューにとてもよく表れている。さすが名優チャ・テヒョン! ちゃんと仕事してるなぁと感心した瞬間であった。

わたしはテイルがじゅばじゅばとイルメに武骨なキスをしている間、ただ感動と涙と笑いのないまぜでこれを見ていた。テイルの長年の思いが実った瞬間である。一方のイルメを見ていると、テイルの犬のようなちゅーを受け入れるのに必死である。

演技とはいえ、ソン・イェジン大変だったねと心の中でねぎらった。


この映画がすごく好きなのは、希望が爆発しているところだ。これはオ・ジョンノクの脚本と監督に心から感謝したい。
テイルは、死ぬほど恋い焦がれていたイルメとやっと結婚できた。だが、だれもが思うだろう。不治の病に侵されているイルメはその内身体が動かなくなり、病床に伏して死んでいくのだろうと。

だが、テイルだけは違う。この男は数々の不可能を可能にしてきた不死身の男である。アホの強みは限界を知らないで挑戦できるところにある!

わたしは監督がテイルに言わせたセリフに心から感動する。

「俺、また勉強するよ。司法試験はやめて医学部に入るんだ。お前の病気はこの俺が治してやるんだ!」

こんな愛の告白をされて泣かない女がいるとしたら、そいつは女じゃない。心をもたないアンドロイドだ。大体、ソウル大の法学部に入るだけで恐ろしいほどの苦労を積み重ねてきたに違いないのだ。その次は司法試験の一次試験に合格している。今度はそれをすべて捨てて、医学部に入り直して医者になってイルメの病気を治す!と宣言している。この男、どこまで惚れた女のために走るのだ?! バカボン男カッコよすぎるんだよ!!!

男テイルは、ぜったいにこの約束を守るだろう。そして、死ぬほど愛してやまない妻イルメの病気を治すだろう。
わたしは、テイルの言葉に心が救われたし、今まさに病に苦しんでいる人はこのエンディングに救われた人も多かったのではないだろうか。たとえコメディでも二人がハッピーエンドを演じたことは大きな意味がある。


人をしあわせにする映画。
こういう映画こそが映画っていうんだ。わたしが最も愛する映画だ。
※生ケツいっぱい出てくるがのう。

ソン・イェジンが歌う「最後の愛」("마지막 사랑" by 손예진)

この歌は、テイルがイルメから「わたし他の人と結婚するの」と宣言され、橋の上でおんおんと泣いているあたりから流れる。
聴いた瞬間、ソン・イェジンが歌っているとシンプルに分かった。彼女らしい透き通っていて静謐な声だ。あなた顔も美しいけど、声も美しいのね。

「最後の愛(마지막 사랑)」。この歌は聞き逃したらもったいない。
我らが愛するソン・イェジンが歌っているのだから、どうかがっつりがっつり聴いてあげてくださいまし。


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毒女 悦子

韓国映画をみてハッと胸をわしづかみにされたことありませんか?
悲しい時つらい時に韓国映画を見て、心がほんのすこし救われたことありませんか? しあわせを感じたことありませんか?

わたしはたくさんあります。

韓国映画のもつ奥深さになぐさめられたり、息もできない胸苦しさを覚えたり、一日中その余韻に浸ったり、夢の中まで追いかけられたり。 韓国映画に流れるあたたかいもの、残忍なもの、切ない永遠のものに、 ずっとずっと恋をしています。

同じ気持ちの人たちとつながっていたい。

アラフィフ。老後が心配。
でも死ぬまで韓国映画を抱きしめているぞ。

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