ラブコメ ラブロマンス

キム・ハヌル主演。こんな詐欺師ならだまされたい!「彼女を信じないでください」(2004)

2019-08-30

キム・ハヌルとカン・ドンウォンがあなたに届ける最高のラブコメディ。


作品情報

  • 評価 4.5★★★★☆
  • 制作 2004年
  • 上映時間115分
  • 原題 그녀를 믿지 마세요(彼女を信じないでください)
  • 英語題 Don't Believe in Her
  • 監督 ペ・ヒョンジュン
  • 脚本 チェ・ヒデ
  • 出演
    キム・ハヌル、カン・ドンウォン、ソン・ジェホ、キム・ジヨン、イ・ヨンウン、ナム・サンミ、リュ・テホ他

    ・・

あらすじ

詐欺で服役していたヨンジュキム・ハヌル)は、もちまえの演技力で仮釈放を勝ち取り、大好きな姉の結婚式を祝いに行こうとするが、途中、電車で相席になったヒチョルカン・ドンウォン)の指輪をひょんなことから預かることになってしまう。しかも姉へのプレゼントが入った自分のカバンは電車の中に忘れたままだ。

カバンを取り返して姉の結婚式に行こうと焦るヨンジュは、ヒチョルがカバンをもっているに違いないとヨンガン村に住むヒチョルの実家を探し当てる。しかし、仮釈放中のヨンジュはバレては困ることが多い。小さなウソがウソを呼び、そのウソがまた大きくなり、ヒチョルの家族を巻き込んで大騒動になっていく。



※この先は、ネタバレが含まれます。未だ御覧になってない方は読まないことをお勧めします。


そこらのラブコメ以上の特別な作品

ラブコメの女王キム・ハヌルちゃんが詐欺女ヨンジュをなんともおもしろおかしく演じてくれていて、もう最高の映画でした。

美人だけどこういう表情をさらりとつくれる。
キム・ハヌル

2003年、冬ソナが日本中を魅力して韓流ブームがおとずれたわけですが、キム・ハヌルちゃんはその中でも初期の頃からずっと韓流ブームを支えてくれた立役者ともいえる存在。
彼女の作品はドラマを含め、どれだけ見たか覚えていないくらいです(2019年現在、ハヌルちゃん41才になりました)。

ラブコメをやらせたら右に出るものはいないと言われる彼女ですが、この映画はものすごく質が高く、観終わった後に、なんともいえない優しい気持ちになるのでほんとうに大好きな作品! ストーリーがよく作られていて観ている者をまったく飽きさせない。脚本がすばらしかった。

七変化に変わるキム・ハヌルちゃんの表情がおもしろく、相手役のカン・ドンウォンの軟弱ぶりもぶっとぶくらい最高で、ぐいぐいひっぱるハヌルちゃんと泣きながらついていくカン・ドンウォンの対照的な演技と、各所にほろりと泣かせるハプニングが織り交ぜられていて、この映画は他のラブコメと比べても一味ちがった特別観を与えてくれたと思う。

2004年製作と古い映画ですが、
何度みてもたのしくて、飽きない。

ヨンガンという町

映画を見終わった後、わたしはこの映画をここまで好きにさせてくれた、ヨンガンという町を猛烈に知りたくなった。
はて、ヨンガンは作品上の町なのか、はたまた実際に存在するのか?

ヨンジュが降り立ったヨンガン駅

ヨンジュがカバンを取り返そうと、ヨンガン駅を降りたってからとぼとぼと町の中を歩いていくのだが、広がるヨンガンの街並みは、古き良き日本の昭和のノスタルジーを漂わせる素朴さがたくさんあって、過去へトリップしたような感覚に襲われる。涙がでるほど。

なんてステキな町なんだろう。デジャブーの嵐にめまいがした。

おせっかいだけどあたたかい村長家族や町の人々、ラッパや太鼓が鳴る町内の大会…、音楽が鳴ると、だれからともなく踊りはじめて酒をのむ夕べ。

ああ。

ヨンガン村はソウルより南にあった!
忠清南道 公州市

映画では、美しい山や田畑や川の風景が出てくるが、これらヨンガンのもつ素朴な風景が特別であるように、そこに住む家族という素朴な風景も特別な存在であると思わせてくれるのである。

姉以外に家族がいないヨンジュには、自分のことを本当の家族のように接してくれるヒチョルの家族は特別な存在であり、なにももたない自分を受け入れて信じてくれることがなによりうれしかった。

ヨンガンと家族の存在は、人をだまして生計を立てていたヨンジュの心をすこしずつ変えていくことになる。この人たちをだまし続けていていいのだろうか。ヨンジュは悩みはじめていく。

美しいヨンガンの風景を背に

最後、ヨンジュは自分の正体を明かして村を去っていくのだが、それはヨンジュがこの家族をだまし続けていくことはイヤだとはっきり気づいたからであり、それはまさに人としては「仮釈放」から「釈放」へとステップアップした瞬間であったろう。

ラブコメは、最後はハッピーエンドが基本です。
すべてを懺悔した後、その人にはかならず報われる瞬間が訪れるのです。

最後もとてもよかった。

ヨンジュだけでなく、ヒチョルも自分の心に正直になった。
良い悪いに関係なく、正直になった人間には新しい人生が展開していく。


ぜひ観てあげてください。
韓国のラブコメ史上、最高ランクです。

「彼女を信じないでください」(2004年)

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毒女 悦子

韓国映画をみてハッと胸をわしづかみにされたことありませんか?
悲しい時つらい時に韓国映画を見て、心がほんのすこし救われたことありませんか? しあわせを感じたことありませんか?

わたしはたくさんあります。

韓国映画のもつ奥深さになぐさめられたり、息もできない胸苦しさを覚えたり、一日中その余韻に浸ったり、夢の中まで追いかけられたり。 韓国映画に流れるあたたかいもの、残忍なもの、切ない永遠のものに、 ずっとずっと恋をしています。

同じ気持ちの人たちとつながっていたい。

アラフィフ。老後が心配。
でも死ぬまで韓国映画を抱きしめているぞ。

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