家族

EXOのD.O.主演「あの日、兄貴が灯した光」(2016)

2019-09-20

ベタすぎる兄弟物語。安心してください。ちゃんと泣かしてくれますから。

作品情報

●評価 3.0★★★
●制作2016年
●上映時間 110分
●原題 형(兄)
●英語題 My Annoying Brother
●監督 クォン・スギョン
●脚本 ユ・ヨンア
●出演
チョ・ジョンソク、ド・ギョンス(D.O.)、パク・シネ、キム・ガンヒョン、イ・ドヨン他



※この先は、ネタバレが含まれます。未だ御覧になってない方は読まないことをお勧めします。


EXOファンにはたまらない作品でしょう。D.O.ってステキだし。

はい。素直に認めます。
ド・ギョンスD.O.)ってステキだと。
(てか、かわいい系ステキですが)

どんぐりのようなお目々に、清潔そうな眉毛、きりりとむすんだ唇、暗い雨の日でもこの人と会話したら、どんなに心が明るくなるだろうと思わせる、そんなさわやかな印象を受けた。

おばさんは、EXOなんてまともに知らなかったから、この映画見た後に、さっそくYoutubeでEXOを検索してたくさん動画を見ました。
ああ、なるほどこういう人たちでこういう歌を歌うんだと、ふむふむふむ。
若い人たちが夢中になるのもうなづける。カッコいい。

そういう目で見ると、この映画がお涙ちょうだい系のベタで古い手法の作品でも、「すっごくよかった!!!」と高評価をつけている人が多いことに納得ができる。若い人たちが夢中になっていた。

あらすじは、
国家代表の柔道選手コ・ドゥヨン(ト・ギョンス)が、ある試合中激しく投げ飛ばされたはずみで、頭を強く打ち失明してしまう。オリンピックに出るという夢を絶たれ、ドゥヨンは廃人のように暮らしていた。一方、詐欺罪10犯で異母兄であるコ・ドゥシク(チョ・ジョンソク)は、弟の悲報を利用して仮釈放される。

15年ぶりに再会した兄弟はいっしょに生活を始めるが、積年の不信感から最初は何につけても反発し合う。それでも少しずつ会話を交わすことで、お互いの誤解が解け、兄は弟を、弟は兄に心を許しはじめた矢先に、兄ドゥシクの末期がんが発覚。ドゥシクは自分が死んだ後のことを考え、ドゥヨンに強く生きてほしいと考え、パラリンピックへの出場を強く勧める。

懸命な練習の末、パラリンピックへの切符を手にしたドゥヨンは金メダルを獲り、それを兄は病院のベッドからうれしそうに観戦し、亡くなっていくという話。

チンピラの兄貴、真面目で柔道一筋の弟。
まさに水と油で、一から十まで合わない二人が、15年ぶりに会い、ぶつかり合いながらやっと兄弟愛をもちはじめた途端、お別れがくる。

ぐわっ!ベタすぎる・・・
すべて展開がまるみえ・・・
それでも泣けてくるのはなぜ???
二度目を見ても同じところで泣ける。とくに最後のほう。

パク・シネ。こんなセクシーな柔道コーチっているのか?

加えて、兄弟は、パク・シネとも全然セクシーに絡まない。
とくに、女のケツばかり追いかけている兄ドゥシクパク・シネのお尻の一つも触らない上に、惚れるそぶりすら見せない演出なんてこんなの不自然じゃないの?と思ったのはわたしだけ?

パク・シネは健全な柔道コーチ役だけど(これがまた全然似合ってない!どこにあんな綺麗なコーチがいるんだ!?と拳をふり上げて監督に言いたかった!)、もうすこし兄弟のどちらかと絡ませて、ストーリーに膨らみをもたせてもよかったのにと思った。

ベタすぎるということは、つまり脚本に膨らみがないという意味でもある。
D.O.チョ・ジョンソクパク・シネという人気歌手と役者に頼り、安直なストーリーだけで乗り切ろうとした感があるのが、ちょっと気になった。

しかし、チョ・ジョンソクさん、この映画でもそうだが、これまでのドラマや映画での役柄も自尊心が高くてつっぱった役が多かったので、あまり好きになれなかった。
でも、この映画を2度目3度目見るうちに大好きになっていった不思議な俳優さん。Youtubeでいろいろインタビューを見ると、やっぱり誠実でステキな人柄が見える。昨年、歌手のGUMMYさんとご結婚されたそうで、おめでとうございます。今後もずっと応援してます。

脚本が残念。ちょっとした不自然さが各所に

主役ド・ギョンス(D.O.)も、彼を支えるチョ・ジョンソクパク・シネも俳優人のレベルとしては高い演技力をもっているし、花を添えるという意味で布陣としては申し分なかった。

だから、チョ・ジョンソクD.O.が好き!とか、パク・シネが見たい!って最初から決まった目的があれば、この映画は最高のお宝物になったと思うのですが、映画の出来としては「泣かせる」ありきで、脚本が二の次になっていたように思う。展開が雑に見える瞬間がある。

その意味では残念。

不自然に思えたシーンとしては、
スヒョンパク・シネ)が兄ドゥシクに余命3ヶ月の末期がんだと告白された時、なぜゆえに、

「え?それって本当なの?どうして?なんの癌なの?」

と一言も聞き返さないで次行っちゃうところが、すごく不自然に思えた。
いくら芝居と言えど、臨場感ずたぼろ。

普通、ガンだと告白されたらもっといたわってあげる

②兄ドゥシクがひたすら隠して弟に心配させまいとして送り出したリオパラリンピックなのに、スヒョン(パク・シネ)が試合直前10分前に、これをばらしちゃうシーン。スヒョン、それはないだろ。あんた、ほんとにコーチかよ。

あまりにもひどい展開に、臨場感ずたぼろ。

試合直前、兄貴がガンだと聞かされて動揺するドゥヨン。
そりゃあたりまえだ。

③最後の最後、弟ドゥヨンが金メダルを獲ったのは感動ものなんだけれど、その後、レフェリーが勝者としてドゥヨンの腕を挙げようとするのだけれど、ドゥヨンはその場に座ったっきりで「형~、형~、형~、형~(あにき~)」と泣くシーン。レフェリーも対戦相手も去って誰もいなくなっちゃてるのに。
これっておかしくない? 臨場感ずたぼろ。

金メダル獲ったのに、立ち上がらず泣いたっきり

ただ、みなさん、最後にこれだけは信じてほしい

たしかに、上記のようにこの映画は臨場感ずたぼろにされる部分はある。
けれど、それでもこの映画には同じところで何度も泣かされる!
何度も何度もだ!

その意味ではこの映画はすごいタフでしつこい映画だ。
コスパNo.1。稀有な一本といえる。

ネタばれのこのレビューを見ても、泣けます!
むしろ2度目のほうがもっと好きになってしまう映画かもしれない。
見る価値ありです!

D.O.とチョ・ジョンソクが歌うエンディングソング「心配しないでください、あなた」がすばらしい

エンディングソング「心配しないでください、あなた」があまりにもすばらしいので、ここに紹介しておきます。

誰が歌っているのだろうと思って調べると、なんと主演のD.O.チョ・ジョンソクの二人がまんま歌っていたので、ただただびっくりしました。

でも、考えてみたら、D.O.EXOの中でも歌が上手いし、チョ・ジョンソクもミュージカル俳優の出身なので、歌うことはおまかせだ。ファンにとっては、サプライズの企画でした。うれしい。

二人の声質がそっくり似ていて、一人で歌っているのかと思うほど。Youtubeのリンクを貼っておきましたので、ぜひ聴いてあげてください。

おまけ
ドゥシクドゥヨンが女をナンパしようとクラブに行った際、目の見えないドゥヨンが人生で初めてナンパしたした女性を演じた(イ・ドヨン)が最高におもしろかったので、ここに記しておきます。ただのブスではありません。

実力派女優のドブスです!

映画は「パパロッティ」「俳優は俳優だ」、その他ドラマにも数多く出演されている女優さん。たしかに最高のブスかもしれない。でも、あまりの印象の強さに、今後もイ・ドヨンさんから目が離せなくなるでしょう。

イ・ドヨンさん、このピエロ役を見事に演じ切ってくれてカムサハムニダ~。

イ・ドヨンさん、さいこー!


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毒女 悦子

韓国映画をみてハッと胸をわしづかみにされたことありませんか?
悲しい時つらい時に韓国映画を見て、心がほんのすこし救われたことありませんか? しあわせを感じたことありませんか?

わたしはたくさんあります。

韓国映画のもつ奥深さになぐさめられたり、息もできない胸苦しさを覚えたり、一日中その余韻に浸ったり、夢の中まで追いかけられたり。 韓国映画に流れるあたたかいもの、残忍なもの、切ない永遠のものに、 ずっとずっと恋をしています。

同じ気持ちの人たちとつながっていたい。

アラフィフ。老後が心配。
でも死ぬまで韓国映画を抱きしめているぞ。

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