家族

チャ・テヒョンが自殺願望男を演じる!「ハロー!?ゴースト」(2010)

2019-08-30

あなたは自分なんて誰も見ていてくれないと思っていませんか?

作品情報

●評価 4.5★★★★☆
●制作 2010年
●上映時間 111分
●原題 헬로우 고스트(ハローゴースト)
●英語題 Hello Ghost
●監督 キム・ヨンタク
●脚本 キム・ヨンタク
●出演
チャ・テヒョン、コ・チャンソク、チャン・ヨンナム、イ・ムンス、チョン・ホグン、カン・イエウォン他


隠れた名作。ただのパロディ映画ではない!

深くしみわたる感動・・・
DVDジャケットからして、パロディの軽いノリかと思いきや、この映画ぜんぜん深かった。
最後は号泣して胸がかっすかすになるまで泣けた。

すばらしい作品でした。
韓国映画ってどうしてこんなに深いんでしょう。
どうしてこんなに見ている者を泣かせるのがうまいんでしょう・・・
脱帽します。

2回目を見ても同じように涙腺崩壊。
ほんとうにこの映画うまく作られていた。

主人公カン・サンマンチャ・テヒョン)は、生来的に気が弱く、孤児で自殺願望者。ずっと独りで生きてきたが、毎日がつらく、死にたい妄想にとりつかれている。

映画は、サンマンがぶっこわれた顔で自殺を繰り返す場面から始まる。
自殺を数回繰り返したサンマンは見えないゴーストが見えるようになり、彼らと寝食をともにし、泣いたりケンカをしたりして、すこしずつ心を成長させていく。

パロディを演じさせては名優のチャ・テヒョンがいい具合にゆるーくサンマンを演じていた。サンマンがゴーストに憑依されるシーンが何度も登場するのだが、チャ・テヒョンがこれまた絶妙に顔の表情を変え、人格が入れ替わったように演じる様に見事なものを感じた。さすがでした。

つねにゴーストがサンマンに乗っかる

あなたは一人じゃない。守られているというメッセージ。ほんとうにそうかもしれない。

是非、みなさんにも観てもらいたいので、ネタ晴らしはしないようにしますが、この映画のすばらしいところは、

1.圧倒的な意外性。ただのコメディ映画ではなく、ふか~い映画だったということ。
2.人生をすぐにあきらめるな。あなたは一人じゃない。必ず守られている。


というすてきな希望を見たということ。

とくにについては、自分は日頃だれかに守られているという感覚をもっているにもかかわらず、ついつい独りで生きている気になって、ああ自分はもうダメだ。独りなんだ。自分一人が死のうが生きようがだれも気にしないんだ。死にたいな、などと一人勝手に考えてしまいがちになるが、自分の横には自分をつねに支えてくれるゴーストがひょっこり座っていて、自分を励ましてくれているのではないか。

こういう考えって大切なんですね。じつは。
だから、簡単に人生をあきらめちゃいけないって、思えたんですね。

人生はつらいことが多い。仕事のこと、お金のこと、伴侶のこと、病気のこと。
悩むことが多すぎて、もうこれ以上生きていたくないと思うのは当たり前ではないか。
だから、この映画のように、ゴーストが自分に寄り添ってくれて、自分を励ましてくれて、軽口をたたいて笑わせてくれたら、どんなにいいだろう。

わたしたちは死ぬ最後の、その瞬間まで強く生きていけるのではないだろうか。

サンマン(チャ・テヒョン)に寄り添うゴースト

最後、サンマンが大切な大切な記憶に気が付いて、のり巻きを口にほおばったまま、町の中を走り抜けていくシーンがある。ここですべての謎が解けて、涙腺崩壊決定・・・

この映画は、軽いタッチのほのぼのとしている中に、わたしたちに生きていく上で大切な「感覚」を思い起こしてくれる。

わたしたちの目には見えないし、聞こえないし、会話を交わすこともできない。
でも、ゴーストたちはわたしたちに常に話しかけてくれているのかもしれない。泣きながら、はらはらしながら、心配しながら。ずっとずっと。

そう思うと、とてもありがたくて、明日が楽しくなってくるのです。
ハローゴースト。ぜひ観てあげてください。

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毒女 悦子

韓国映画をみてハッと胸をわしづかみにされたことありませんか?
悲しい時つらい時に韓国映画を見て、心がほんのすこし救われたことありませんか? しあわせを感じたことありませんか?

わたしはたくさんあります。

韓国映画のもつ奥深さになぐさめられたり、息もできない胸苦しさを覚えたり、一日中その余韻に浸ったり、夢の中まで追いかけられたり。 韓国映画に流れるあたたかいもの、残忍なもの、切ない永遠のものに、 ずっとずっと恋をしています。

同じ気持ちの人たちとつながっていたい。

アラフィフ。老後が心配。
でも死ぬまで韓国映画を抱きしめているぞ。

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