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朝鮮最強の巨根男!「セクシーヒーロー・ピョン・ガンセ」(2008)

2019-10-21

ポン・テギュ作品の中でまちがいなく最高傑作だ! 村の女どもがホルモン暴走しまくりー!

作品情報

●評価 3.0★★★
●原題 가루지기(かまきり)
●上映時間 110分
●制作 2008年
●監督 シン・ハンソル
●脚本 シン・ハンソル
●出演
ポン・テギュ、キム・シナ、オ・ダルス、ユン・ヨジョン、ソン・ジェホ、チョン・スギョン他

あらすじ

ガンセポン・テギュ)は餅売り屋だ。気は優しくて力持ちだが、事故で男として不能になってからは何をしても自信がもてない。村の女性はそんなガンセを後ろ指さして笑う。

ある日、ガンセは恋に落ちる。村の男が夢中になっているタルゲンピョン・シナ)だった。タルゲンは踊りと水泳が大好きで、村から離れた沼近くに住んでいた。絵に描いたように若くて美しいタルゲン。村の女たちは美しすぎるタルゲンに嫉妬する。

村の女どもがタルゲンをつかまえていじめていた時、ガンセの兄カンモクオ・ダルス)が通りかかり、タルゲンを助けてあげた。カンモクは弟の嫁にはタルゲンが最適だと考え、家に連れて帰った。ガンセは兄が自分のために彼女を連れ帰ったとはつゆ知らず、兄嫁としてタルゲンに接する。

ガンセは悲しかった。兄嫁を愛していることなど兄に打ち明けることなどできなかった。ガンセとカンモクはそれはそれは仲の良い兄弟だったからだ。ため息をつきながら森を歩いていた時、一人の導師が獣罠にかかっているのに遭遇する。ガンセは導師を助けてあげ、導師は助けてもらったお礼に彼に男性機能が戻る方法を教えてくれた。

導師の言う通りにしてみると、ガンセの男性機能は爆発的に甦(よみがえ)った。驚くガンセ。噂は村中に広がり、戦争に村中の男をとられ体をもてあましていた女性たちは老若問わず、ガンセに肉欲の炎を燃やす。ガンセと寝た女たちはさらに虜になり、ガンセの家の前には毎晩長い列ができた。雌カマキリの発情さながらである。

人生最大のモテキが来たガンセだったが、兄嫁のタルゲンには一切手を出さなかった。兄カンモクは自分の代わりに徴兵されていたからだ。兄を裏切ることはできない。しかし、ある日タルゲンが病気になってしまう。医者は陰陽のバランスからみて、陰のタルゲンは陽のガンセと交わらなければ病気は治らないと言う。

苦悩するガンセ。兄を裏切りたくはない。しかし、日々タルゲンの容体は悪くなっていく。どうするガンセ?! おまえしかタルゲンを救う者はいないのだ。男ガンセに訪れた一世一代の決断の時だった。


※以下はネタバレを含みます。未だ観ていない方は読まないことをお勧めします。


弱くてださくて格好わるいけど、なぜか惹かれる。 ポン・テギュさん出ているだけで特別な映画。

ガンセ(ポン・テギュ)

いやー、まいった。
こんな映画だったとは。

ポン・テギュさんだから何かやらかしてくれるだろうと期待していましたが、ぶっとびました。この映画当時ポン・テギュさん27才。

男性の巨根コンプレックスが見事に表現されたこの映画に、出演OKを出したポン・テギュさんを心から愛してしまう。映画の脚本だれが考えたんだ? 投資会社はこれでOKだしたんか? 手叩いて笑ってしまった。

二つの顔の猟奇的な彼女」でさんざん彼女に殴られ蹴られのポン・テギュさんが、今回は不能男から絶倫男を演じ、最後は熊女とまでヤる・・・。身を捨てた新境地の開き方に尊敬すら感じた。合掌。

全体を通してポン・テギュさんはすべてをシリアスに演じていて、軟らかいところがなかった。村中の女性と寝まくる男だから、さぞかし軟派なんだろうと思われるだろうが、ガンセ自体は真面目で硬派な役柄なので、にやにや期待しながら見てもアレ?と思うだろう。映画は軟派だが、主人公は硬派なのだ。バランスが見事にとれていて、結局、これは真面目なアートフルな映画だと受け止めた。

タルゲンの踊る場面(バレエ風)や、村中の女が「もう我慢できない、さみしくてたまらない!」「男がいなくては生きられない!!!」などとホルモン暴走大合唱しながら躍る場面等、ミュージカルかと思わせるぐらいダンスや歌に力が入っていた。

なにかあるとすぐに踊り出す村人たち。女ばかり。女が強い村だ

下ネタ全開でも、女性が観て不快に思わなかった。

映画は、その題名の通りセクシーガンセのヤりまくり天国である。だが、そこには品性がある。ガンセは、イヤがる女を手籠め(てごめ)にすることはもちろんないし、兄嫁にも最初は手を出さなかった。手を出したのは兄嫁の命を助ける唯一の方法がそれしかなかったからである。

この手の下ネタ全開の映画は、通常、女性は不快に感じる場合が多い。男性(監督)は意識的に作ろうとはしてはいないだろうが、無意識に女性を性的に侮辱するものが多い。そんな作品にたいてい女性は傷ついてきた。若い女子学生などはとくにそうだろう。

だが、この映画は下ネタでも心から笑えた。それはこの村の特異な性格にあるのかもしれない。陰が強く、陽が弱い村。導師ならそう形容するだろうが、この村は女性がはてしなく強く、男性がとことん弱い。

だから、夜でも女性が嫌がる男性を下にして営みをする。男性があまりに不甲斐ないと、獰猛に襲っていた女性が不満顔で溜息をつく。ある者は「それでも男なの?!」「意気地なし!」と。女性を満足させることができず、マッチョな男がよよよと泣いている姿は、見ていて最高に笑える。ひー!

むむむ?いかん! 結局、性にはサドとマゾしか役柄がいないのか。
はたしてこんなマッチョな楽しみ方でいいのか?

いや、ちがうと思いたい。

ピョン・ガンセこそは、セックスにおけるこのサドマゾ的性志向を超えた存在であった。正直そこが一番おもしろかった。

ガンセが巨根で村中の女を虜にした後も、彼はおごり高ぶったところを一切見せず、タルゲンと寝た後はずっと彼女一筋で暮らしている。さらに、兄が帰って来た後は、タルゲンの元から去り、日照りの原因である熊女に自分を捧げて、村に雨を降らせた。すべてがギブマッチョ魂であり、テイクマッチョではない。

その意味でガンセはほんとうに格好よかった。
最高にセクシーで、村を救ったスーパーヒーローだ。

最後、ガンセが村中に種まいた結果、2世どもがゾロゾロ出てくるが、これがまた笑える。幼少から立ち小便すると空の彼方まで飛ばす。幼少からすでに下半身が最強なのである。あの時ガンセに抱かれた村の女性たちはガンセの子をごろごろ生み、陽が強い村へと生まれ変わっていった。

はぁ~、一件落着。
勝手にやってちょーだい。

今週の名脇役 -- ユン・ヨジョンさん 윤여정

巨根ガンセにささやく「サランヘ♥」

本作では、30年間女やもめで、ガンセが不能の頃の初体験の相手となったり、また巨根ガンセになってからも二度目に抱かれに行く村の年長おばさんを演じたユン・ヨジョンさん。日本で言えば、菅井きんさんのような、映画やドラマになくてはならない大御所。安定した演技にいつも感心する。

最近では、主演した「バッカスレディ」(2016) で釜日映画賞、女優主演賞を受賞している。まだまだこれからの活躍が楽しみだ。


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毒女 悦子

韓国映画をみてハッと胸をわしづかみにされたことありませんか?
悲しい時つらい時に韓国映画を見て、心がほんのすこし救われたことありませんか? しあわせを感じたことありませんか?

わたしはたくさんあります。

韓国映画のもつ奥深さになぐさめられたり、息もできない胸苦しさを覚えたり、一日中その余韻に浸ったり、夢の中まで追いかけられたり。 韓国映画に流れるあたたかいもの、残忍なもの、切ない永遠のものに、 ずっとずっと恋をしています。

同じ気持ちの人たちとつながっていたい。

アラフィフ。老後が心配。
でも死ぬまで韓国映画を抱きしめているぞ。

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